Webデザインは納品したら終わりではなく、納品後に作った作品の「運用」が始まる。
3つのWebの利用方法について
更新頻度 | 拡散力 | 信頼度 | 主な特徴と使い方 | |
Webサイト | △ | △ | ◎ | 公式サイトとしての信用度が高い正式なURL を持つWebサイトとしての利用度が高い |
ブログ | 〇 | △ | 〇 | オフィシャル性を持てば、更新頻度と信頼度が 高いので、ユーザを離さない効果が期待出来る。 |
SNS | ◎ | ◎ | △ | 拡散力と更新のお手軽さが魅力。難点は、デマ による信憑性の低さと、利用者が意図しないと ころで、アカウント停止の可能性。 |
企業情報を掲載するコーポレートサイト…企業サイトとも呼ばれ、企業が運営するWebサイトのなかでは最も一般的。主に企業情報や活動内容、IR情報、採用情報、商品紹介、問い合わせフォームなどを掲載する。
ブランドの認知につなげるブランドサイト…特定の商品や商品ラインのアイディンティティを消費者に伝え、ブランド価値を高めることを目的としたWebサイトのこと。ブランドサイトのメリットは、イメージが重要となる商品を売り出す際に、ブランディングの効果が高くなる点。
広告として使用するプロモーションサイト…特定の商品やサービスの宣伝を目的としたWebサイトで、目的の商品を新商品として売り出し、期間限定で公開・運用される際に多く使用される。
サービスや商品を紹介するサイト…自社が取り扱う特定のサービスや商品を紹介して、購入や申し込みにつなげることを目的としたWebサイトのこと。
インターネット上で売買を行うECサイト…オンラインショップとも呼ばれ、インターネット上で商品やサービスを販売することを目的としたWebサイト。顧客は、24時間365日いつでも購入できるため、売り上げが伸ばしやすいのがメリット。
申し込みを促すランディングページ…商品やサービスの申し込みをしてもらうことが目的のWebサイトです。他のWebサイトと違い、通常1ページで完結させる。
ユーザーを獲得を目指すオウンドメディア…企業が自ら運営するメディアの総称。顧客の興味を惹くような数々のコンテンツを発信した上で、自社の強みを知ってもらい、商品の購入につなげる。オウンドメディアを運営する最終目的は顧客の獲得。
求人用のリクルートサイト…新入社員の確保を目的としたWebサイトのこと。コーポレートサイトに作った採用ページではなく、独立させたWebサイトのことをリクルートサイトと呼び、以前は他社のリクルートサイトと連携し、コーポレートサイトなどにリンクだけ設置することが多かったが最近では、独立させたリクルートサイトを作成する企業が増えている。
「ユーザビリティ」と「アクセシビリティー」
ユーザビリティとは、そのWebサイトにおけるターゲットユーザーにとっての使い勝手の良さを表す指標のこと。大きな要素は以下の5つ
ユーザビリティの具体例
- ファーストビュー…Webサイトなどにおいてスクロールする前の段階で最初に見える範囲のこと。企業サイトにおいては、サイトを運営している「企業ロゴ」、サイトの雰囲気を伝える「メインビジュアル」、サイトの主要リンクにつながる「グローバルナビゲーション」の3つがユーザビリティ的に含むべき3点。
- メタファーとアイコン…操作や操作した結果を一目でかわるような絵や図で表すことを指す。
- アフォーダンス…説明がなくてもデザインや画面設計において、特にガイドがなくても使い方がわかるようにすること。例えば、ヘッダーの企業ロゴをクリックすればトップページに戻る、青文字で下線が引かれているリンクに飛ぶことができるなど。
- デフォルメ…実際のものを簡略化したり、色や形を変えて特徴づけることであり、主にイラストにょって表現される。Webにおける例としては、マップを写真ではなくイラストで表したりするのもデフォルメの一種。
アクセシビリティの具体例
- スクリーンリーダー(音声案内)とalt属性…PC上のテキストを音声で読み上げてくれる機能で、主に目の不自由な方に用いられる。サイト上において重要な情報は画像に依存せず、文字による説明を併記することで、音声案内を使用する方にも理解しやすいサイトとなる。画像にalt属性でキャプションを入れるのもこの一例。
- 文字サイズの変更を可能にする…文字サイズを変更できるボタンの設置もアクセシビリティの一つで主に高齢者を対象とした仕組み。また、動く文字や点滅する文字もアクセシビリティの観点からは不親切といえる。
- コントラスト比を付ける…画面表示における明暗の差のこと。またコントラスト比は、画面上の最も明るい白表示と最も暗い黒表示の明るさの比率のことを指す。この比率が高いと明暗の差がはっきりとシャープで鮮やかな表現になる。テキストと背景色のコントラスト比が低いと読みづらくなるため、コントラスト比はWeb制作を行う上では必ず確認する。
- 色に頼ったデザインを避ける…Web制作においては、「色によって重要性を判断する、操作をする1」といったような設計は避ける。特にフォームや重要事項の確認画面などは気を付ける。
- 「色覚異常」普通の見え方に比べ、色の色別がしにくい障害のこと。日本では男性の5%、女性の0.2%の割合で色覚異常といわれ、ほとんどの場合が赤もしくは緑の色別が困難だといわれる。 ↩︎