学科 WEB動画基礎③

動画の3つの特徴

特徴① 興味を引きつける…動画は人やアニメーションが常に動いたり、音声が流れるのでユーザーの目をより惹きつける効果がある。これは生き物が動くものに対して本能的に反応する習性から。

特徴② 多くの情報を伝えられる…動画は1分間で「Webページ3,600ページ分1ほどの情報量があるといわれており、動画を活用すれば効率よく伝えることができる。

特徴③ 記憶に残る…動画は記事コンテンツの2倍の記憶の定着力があるといわれており、文字を読んだ時の記憶定着率は10%であるのに対して、動画を視聴した場合は記憶定着率が20%に上昇するとされている。これは視覚だけでなく、聴覚にも働きかけるため。また、人は感情が動くと記憶に定着するといわれおり、動画はテキストや静止画よりもストーリー性を出せるので、感情を揺さぶり記憶に残りやすくなる。

  1. テキストと画像の約5000倍 ↩︎

動画コンテンツの種類

  1. 商品・サービス紹介」テキストだけでは説明が難しいブランドイメージや、製品のこだわりなども短い時間でわかりやすく伝えられる。
  2. 動画広告」動画を活用し、企業や商材のプロモーションを行うのが動画広告主にWebサイトの広告枠や動画サイトで再生される。
  3. 採用コンテンツ」新卒採用、中途採用といった採用活動に活用される。会社紹介や事業内容を写真やグラフ、図などを使ってわかりやすく提供できるのがメリット。
  4. 社内向けコンテンツ」自社の従業員を対象にした動画で、社内研修や社内ブランディングの動画などが該当。動画ならではの豊かな表現力により、テキストよりも多くの情報を伝えることができる。

メタバース メタバースとはコンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、3次元の仮想空間やそのサービスのこと。

動画を用いたマーケティング 近年、企業のWebサイトやFacebookなどで動画広告や説明動画を見かけることが多くなっている。文字情報以上の情報量があり、かつ理解しやすい動画を用いたマーケティングは主流になりつつある。動画で示す内容と、動画内のストーリー、音楽のすべてが調和することで、非常に強い印象を与えることができ、他人の行動を自分の行動のように認識、共感し、感情的なつながりを生み出すことが科学的にも証明されている。このように動画を通して感動が動くと、より深く記憶に残り、内容を定着化させることができる。

AIによる動画について

動画コンテンツの自動作成 AIが素材を元に動画コンテンツを自動で作成することさえも可能となりつつあり、実際に消費財メーカーなど一部の大手企業でもAIを使った動画コンテンツの自動作成の導入検証が始まっている。動画の作成は内容の検討から絵コンテの作成、撮影やBGMの選定・編集など、多くの時間や費用がかかり、手を出しにくい側面があった。今後、技術が発展・浸透することにより、これらの障壁が下がり多くの企業で、動画マーケティングがより一層取り入れられる。
動画コンテンツの自動配信 AIの進歩により、顧客ごとの最適な動画コンテンツの配信を自動で行える時代が来ると考えられる。

5Gでさらに動画が普及 「5G(ファイブジー)」になると「動画の時代になる」と言われる。
日本では2020年3月からAndroidスマホに導入されてるが、5Gによる通信の高速化・大容量化により、人々は4K・8Kといった高画質でリアリティーが高い動画もストレスなく見られるようになり、動画活用の機会がさらに増える。

広告市場の拡大と動画の活用方法の多様化

動画の未来は、動画広告市場の拡大と、動画の活用方法の多様化が考えられる。動画には、情報伝達量が多い、わかりやすく説明できる、記憶に残りやすいなどのメリットがあり、動画は静止したコンテンツよりも人々の目を引く効果があり、理解しやすく、ユーザーの共感を生むことができる。動画広告市場は拡大を続け、今後も成長傾向にある。また、動画は未来ビジョンや新サービスのコンセプトなど、ユーザーの共感を生みたいときにも活用されている。

  • 動画編集者など動画クリエイター・映像クリエイターの現在の需要
  • 5Gにより、動画編集スキルの需要は更に盛り上がる
  • 増える動画編集者に埋もれてしまうのは、確かな技術や知識がないことが原因

目的を相手に伝えやすい媒体である動画は需要が高い。

はるか昔の文字すらない時代の唯一の手段は口語なので、現代までに残らなかった歴史や文化があると考えています。時代が進むにつれて文字が発明され、絵を描くようになり(人類の記録の文化はもしかすると壁画のような絵からスタートしているかもしれませんが…)文字と絵を組み合わせたあと、動く映像を作る技術が発明され今日に至っています。そう遠くない未来の情報伝達手段は、平面から立体になり、さらには4次元、5次元的な表現が可能になるんだろうなぁと思います。